年輪を刻む 情報プラットフォーム、No.240、9(2007)
焼き上げ風景 本場ドイツのバウムクーヘン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
バウムクーヘンと聞けば木の年輪に模したドイツ由来のお菓子のことと思い当たるだろう。
木の幹の輪切りである。作り方は次のようである。中心の空洞に相当する軸棒にケーキ生地を塗り、回転させながらオーブンで焦げ目を付ける。
再びケーキ生地を塗り、焦げ目を付けて年輪を一つ増やしていく。多くを試食してはいないが、各ブランド毎に考え方が異なるようである。
綺麗な同心円模様と考えるケースから、自然なユラギをより重んじるケースまである。いずれにしても年輪の平均的な間隔は一定のようである。
間隔を一定と仮定すれば、ケーキが太くなるにつれて、一回りの年輪を作るに要するケーキ生地の量は多くなる筈である。
実際の樹木の成長はどうだろうか。杉や檜のような針葉樹では、春から夏の成長の旺盛な時には、柔らかい早材部分が、夏から秋のゆっくり成長時には。
堅い晩材部分が形成される。晩材部分は細胞壁が厚く目が詰むほどに強くなっている。
欅や桐のような広葉樹(環孔材)では、年輪幅に関係なく導管が分布するので、中空部分が多くなり、目が詰むほどに柔らかくなる。「ぬか目」と呼ばれる部分である。
木口(輪切り)を見ると、樹齢を重ねるに従って、年輪幅は徐々に狭くなっている。しかしながら、面積(または体積)は樹齢を重ねて出来る外側ほど大きいようである。
バウムクーヘンが太くなるにつれて、ケーキ生地の量を多くするのと似ている。
樹木に一年間で蓄積される木質部の量(生長量)は、光合成の活動量に比例し、そして葉の全面積に比例するだろう。葉の面積は樹形や周囲の環境に依存することは当然である。
「この木なんの木、気になる木」は、周囲と争う必要のない独立樹であり、理想的に成長するモデル木のように思える。
この樹種、モンキーポッド(アメリカネムの木)の木口には年輪が見えるので、樹齢との対応を調べてみたいものである。どのように枝分かれをして成長するかも知りたい。
混合った原生林や密植の人工林では、日の当たる樹冠が年ごとに大きく変わるとは思えない。樹齢による光合成の量の変化分は殆どないのかも知れない。
実際には、気象条件、環境条件、病害虫の発生、山火事などの影響を受けて、年輪幅は変動している。
樹齢による影響を除いたものを標準年輪曲線という。一つの地域で共通した年輪幅の環境変動を発見できれば、正確な年代を決定できる。
この方法は過去の樹木標本や輪切りの置物が残っていれば、そこに気候変動が記録されていることになる。また、既知の年輪曲線と重ね合わせ、接続すれば暦年標準パターンが出来上がる。
長期間に亘る年代決定の物差しとなる。出土した柱がその遺跡の年代を教えてくれることもある。
バウムクーヘンで検索するうちに、「ばーむくーへん会津桐」が見つかった。地域おこしの一つと思われる。会津桐や南部桐が有名だが、冬の寒さと夏の蒸し暑さが木目の美しい年輪を作り出すと言われている。桐材のようにフワアッとしているのだろうか。
高知特産のお菓子「バーウムクーヘン魚梁瀬杉」は作れないだろうか。
赤い心材、白い辺材、そして樹皮もあるお菓子はどうだろう。味を変えていくのも特徴の一つである。
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高知県香美郡

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