庭、夏から秋へ 情報プラットフォーム、No.256、1(2009)
橙色のノウゼンカズラ(中国原産)に隣接して、橙紅色のノウゼンカズラ(アメリカ原産)を後から植えた。
次の花が咲く長持ちのオベリスクをイメージしていた。しかし、橙色に較べて、橙紅色が支配的になり、幹の太さにも差が付いている。
道路向かいのお家の橙色ノウゼンカズラ(凌霄花)が先に咲き、それから我が家の橙紅色が後を追うように咲き出している。
中段に植えたノウゼンカズラはアーチ状に茂り、ピンクの小振りの花を付け、夏を過ぎてもまだ咲き続けている。
見上げる斜面上に並んでいるのは大きな酔芙蓉と野ボタンである。
朝は白く咲き、夕方にはピンクに酔い染まる酔芙蓉は好きな花である。しかし、毛虫の大好物でもある。
我が家の入り口の両側を飾るように、隣家の畠でこぼれ種からのケイトウ(羽毛鶏頭草)が咲いている。
黄系は淡黄色と黄金色の2種類、赤系は緋色と深紅の2種類である。隣のおばちゃんはこれ以外の色は「へごじゃ」と言いながら抜いている。
この頃になると、見上げる正面の野ボタンが紅紫色の花を付け始めている。花壇はマリーゴールドが黄色や赤黄色の塊で目立ってくる。ホトトギスも背伸びを始めている。
柿が屋地の東と西に、上と下に、中段にと合計5本ある。
葉が散るほどに、赤みを増した柿の実が均一に青空のキャンバスに散りばめられる。あたかも打ち上げ花火のようである。
今年は柿の当たり年のようで、通い慣れた道から、田畑の中、お家の蔭に、ここにも柿があると主張しているようである。
高知国体の2002年と変わらない勢いである。やがて、けたたましいモズの鳴き声が響き渡るようになってくる。
石蕗(ツワブキ)は様々な斑入りや石化葉など、全部で8種類ほどが石積みの日陰のそこここで花を付けている。花に色や姿の変わり様は見つからない。
上段を東西にノジギクが懸崖状に白く咲き始めている。挿し木で殖やしたが、淡い黄色、淡いピンクの花も混ざっているのは不思議である。ミツバチの訪問で賑わっている。
我が家の最上段、今は無人のお家で、濃紫色の花を付けて斜面を這い回っているのは宿根アサガオである。
オーシャン・ブルーと聞けば素敵だが、その繁殖力は凄まじい。蔓が地に付けば根を伸ばし、石積みを破壊し、柿の木一本を覆い尽くし、さらに両隣の墓地に侵入している。今では野生化した宿敵アサガオに悪戦苦闘している。
ここで、初めて作った俳句は「杏色 そのまま居てよ 秋の薔薇」である。
樫のドングリが隣の車庫のトタン屋根に落ちる音に冬の気配が感じられる。
引用: *1 新版・俳句歳時記,、第2版、雄山閣(2007)、
:*2 第3版、俳句歳時記、秋の部,、角川文庫(2000)
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